どのように見るの!?ドッグフード成分表のチェック方法
※本ページはプロモーションが含まれています。
安全で安心できるドッグフードを与えたいと思い成分表をみる飼い主さんもいるかと思います。
このページではどんな成分はどれくらい含まれているべきなのか、どのように成分表をみたら良いのかという疑問を解消します。
そもそもドッグフード成分表とは?
ドッグフードのパッケージにはペットフード安全法により定められた表示項目と、ペットフード公正取引協議会の定める「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で規定項目を表示する義務があります。
ドッグフードの『成分』はペットフードの表示に関する公正競争規約に基づき表示されています。
パッケージに表示される成分
表示義務があるのは粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分の重量比ですが、その項目以外にも、それぞれのブランドでは様々な栄養成分が表示されています。
表示義務がある成分以外はペットフード安全法やペットフードの公正競争規約での決まりはありませんが、義務表示以外の成分を表示することにより製品の特徴がわかりやすくなったり、より細かな栄養分析値を表示することで安心感が得られることから、各メーカーが自主的に表示しています。
成分の表示方法
成分には水分以外「粗」という文字がつけられていますが、各成分の分析値が多少の誤差を含むため、「およそ」という意味で「粗」と表示されています。
人間が食べる食品でも同じような分析方法なので、およその値であっても全く問題ありません。
数値は厳密ではなく、「◯◯%以上」(粗タンパク質と粗脂肪)あるいは「△△%以下」(粗繊維、粗灰分、水分)という『保障値』で表示されています。
参考:モグワンの成分表示
必須項目以外にオメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸という成分が表示されています。
成分表に記載された各成分の見方を知ろう
表示義務がある粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分に加えて、任意で表示される成分の意味や目安量について紹介します。
粗タンパク質の役割と目安
タンパク質は筋肉や皮膚、様々な酵素など、犬が生きていく上で非常に大切な栄養です。そのためタンパク質が十分に含まれているドッグフードを選んであげることが必要です。
総合栄養食の基準では、成長期や授乳期で22.5%以上、成犬・維持期で18%以上とされています。
ただし、これらは最低限の数値であり、現在の栄養学ではこの保障値で十分健康状態を維持できるとされています。しかし個人的には、療法食を除いては、クオリティの高くないドッグフードは全般的に、タンパク質が最小限に抑えられていることが多い気がします。
ですので、良質なドッグフードを選んであげることで、必然的に高タンパクのドッグフードを食べさせることになります。
もちろん、犬は本来肉食動物ですので、高タンパク食は問題ありません。しかし、腎機能低下症や肝不全などの病気を持っている場合は、タンパク質量の調整が必要ですので、何か病気を持っている場合は、必ず獣医師に相談した上でフードを選ぶようにしましょう。
また、タンパク質は原材料も合わせて確認するようにしましょう。
粗脂肪の目安と役割
総合栄養食の基準では、成長期や授乳期で8.5%で、成犬・維持期で5.5%になります。
もしこれ以下の食事を続けると、脂質が不足してしまい、体に悪影響を及ぼすことがあります。
逆に脂肪に関しては「摂りすぎ」を意識している方も多いと思いますが、ドッグフードに含まれる脂肪が良質なものであれば、粗脂肪が10%以上であっても、健康な犬ならまず問題ないと考えます。
そのため保障値だけでなく原材料を確認し良質な脂肪であるかを確認してみましょう。
粗繊維の目安と役割
粗繊維は、食物繊維の中でも「不溶性繊維」と呼ばれるものを測定しています。
基準値的な目安はあるのですが、あくまで食物繊維は不溶性繊維だけでなく、可溶性繊維の役割も重要なため、一概に粗繊維の量だけでドッグフードの優劣をつけることはできません。
食物繊維は量だけでなく、不溶性繊維と可溶性繊維のバランスや犬の消化管のコンディション、フードに含まれるタンパク質の消化率によってもその良し悪しが変わりますので、現実的には実際に食べてみて、その犬の状態の変化を確認することが重要です。
粗灰分の目安と役割
粗灰分はミネラル成分を含有量を示しています。
しかし、近年の栄養学では、ミネラル全体の量よりも、各種ミネラル成分個々の量、あるいはキレート化されたミネラルなど、吸収されやすいミネラルを用いているかどうかなどが重要です。
良質なドッグフードのほとんどは、フードのラベルもしくはホームページに各種ミネラルの含有量が記載されていますので、それを確認するようにしましょう。
各種ミネラルは、カルシウム、リン、カルシウムとリンの比率、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレンなどが表示されることが多いです。
水分の目安と役割
ドライフードのほとんどが水分は10%以下に抑えられています。最近ではセミモイストフードやソフトタイプのドッグフードも人気で、これらは25~35%ほどの水分を含んでいます。
もちろん水分含有量が多いと、それだけカビが生えたりと品質の劣化が早くなります。
そこでこれらのドッグフードにはより多くの添加物が用いられていますので、個人的には犬の健康を考えると食べさせない方が良いと考えています。
その他の成分表示
ドッグフードの中には、各種ビタミンの含有量を表示しているものもあります。各種ミネラルやビタミンも、AAFCOではきちんと必要量が示されていますから、フードのラベルに表記できているものは安心感があります。
また、機能性の成分が表示されていることもあります。
例えば、関節をケアするフードでは、成分の中にコンドロイチンやグルコサミンの含有量を明記していたり、スキンケアを謳うドッグフードでは、オメガ3やオメガ6、あるいはEPA、DHAなどの含有量が表記されていることもあります。
さらに細かなドッグフードでは、タンパク質の構成成分である各種アミノ酸の含有量を記載しているものもあります。
また、成分にカロリーを表示しているものもあります。
もちろん必要カロリーをチェックするためには非常に大切なものですが、ドッグフードの製品によって、表示カロリーの単位が異なっていることがあるため、必ず単位を確認した上でカロリーをチェックするようにしてください。
成分表チェックのまとめ
国内で販売されているドッグフードの成分表示は数値だけを見ても良し悪しが判断できないものはたくさんあります。
そのため、成分の割合はタンパクが高いフードなのか、脂肪が低いフードなのかなど傾向をチェックするようにするのが良いでしょう。
新しく与えようと考えているドッグフードが良いフードなのかなどを調べたい場合は、原材料が良質なのかなどをチェックし、実際に愛犬にフードを与えてみて様子を見て良し悪しをチェックしましょう。