こんな与え方はダメ!犬におやつを与える際に気を付けたいこと
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犬と暮らす中でおやつは犬とのコミュニケーションにおいて非常に重要なものとなっています。しかし、人間の子供と同じように、むやみにおやつばかりを与えていては、様々な問題が起こります。
また、犬用のおやつには、品質においてピンからキリまでのものがあり、犬の健康を維持するためには、その選び方や与え方にも注意が必要です。
ここでは、より安全で安心して使えるための犬のおやつの与え方や選び方をご紹介します。
こんな飼い主さんは要注意!おやつの間違った与え方
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おやつを与えすぎている
どんなに品質の良いおやつを選んでも、与えすぎると肥満や栄養学的な問題を引き起こしてしまいます。
ドッグフードはフードとお水だけで犬に必要な栄養を満たすことができる食事です。それにおやつが加わると、単純にカロリーオーバーしてしまい、おやつの量も人間には少量でも、犬には十分なカロリーになることも多いです。
もちろん、栄養バランスには多少の幅がありますから、適正な量のおやつは健康に影響ありません。きちんと食事とおやつのカロリー調整ができていれば、おやつは犬の満足度を満たす良い食べ物になります。
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おやつの品質にこだわらない
「犬用のおやつは、店頭に並んでいるってことは、どれも安全基準を満たしているんじゃないの?」って思っていませんか??
実はペット用のおやつには、安全性を担保するための法律や規制が人間の食品と比べると非常に緩く、販売されている全てのおやつが安全とは言い切れない現状です。
実際に、一部の中国製のおやつが、犬に健康被害を与えているという論文も発表されています。また、動物病院の健康診断で異常が見られた犬が、おやつをやめるだけで改善するというケースもあります。
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犬の体質に合わないおやつを与えている
犬の中には、アレルギーや慢性腸炎、尿石症など、治療を行う中で食事管理が非常に大切な病気があります。
その際、きちんと療法食を使用していても、おやつの影響で思ったような治療効果が得られないことも多いため、多くの場合は、おやつの制限が必要になります。
しかし、飼い主の方の中には「おやつを食べられないなんてかわいそう」ということで、どうしてもおやつを与えてしまう方もいらっしゃいます。
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歯磨きがわりに固いおやつを与えている
「固いおやつを噛むことで、歯が磨かれて、歯磨きがわりになる」ということで、ボーンや固いガム、蹄などを与える方がいますが、これは全くお勧めできません。
一つは、犬の歯のトラブルはほとんどが歯周病で、歯周病予防で最も大切なのは、歯周ポケット、つまり歯と歯茎の間の歯垢を除去することです。
しかし、固いおやつでは歯の表面の汚れは落とせても、歯周ポケットのケアはできないため、歯周病予防にはなりません。
さらには、固いおやつは、犬の歯を折ってしまう事故や、歯を摩耗させて、神経が露出してしまうケースも多く見られます。
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犬用のおやつの種類と選び方
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ガム・ローハイドタイプのおやつ
ガムやローハイドは、犬の咀嚼運動を満たしてくれるおやつです。
中には加工上、非常に固くできており、歯に悪影響を与えてしまうものもありますが、多くは噛んでいるうちにふやけて柔らかくなるため、歯にもそこまで負担がかかることはありません。
これらのおやつには、加工する過程で多くの添加物が使用されていますので、より健康にこだわる方は、避けたほうが良いかもしれません。
また、ローハイドには牛皮や馬の皮が使われていますが、皮膚は本来、体内の不要な老廃物を排泄する働きも持っているため、そういった老廃物が蓄積している可能性もあります。
また、ガムやローハイドを丸呑みしてしまい、誤飲事故を起こしてしまったり、消化不良で嘔吐や下痢などが見られることもあります。
原材料の安全性を確認し、さらには丸呑みしたりしないように注意して与える必要があります。
・多くの添加物が含まれていることがあるので原材料をチェックする
・丸のみしないようにしっかり見てあげる
ジャーキータイプのおやつ
犬のジャーキーには実に様々な種類があります。
ビーフやチキンはもちろん、馬や鹿などのジャーキーもありますし、また部位も、肉やアキレスあるいはサラミタイプなど、多くの種類があります。
ジャーキーもやはり保存性を高めるために、様々な化学薬品が使われていることが多く、また、原材料の品質が不明なものも多くあります。
ですので、ここでもできる限り無添加で作られたもの、原材料の品質が確かなものを選ぶようにしてください。
さらに、アレルギーを持つ犬では、特定の原材料でアレルギー症状が悪化してしまうこともありますので、原材料の種類を確認することも重要です。また他のおやつと同様に、ジャーキーも食べすぎると消化不良を起こしますので、与える量には注意が必要です。
・価格薬品などの添加物や原材料をチェックして選ぶ
・食べすぎないように適量を与える
ビスケット・ケーキ・スナックタイプのおやつ
これらのタイプのおやつは、原材料や加工方法がほとんど同じですので、そこまで品質の差がわかりづらくですが、添加物の量など品質は千差万別ですので、できるだけ添加物の少ないものを選ぶようにしましょう。
またほとんどのものには小麦粉が使われていますので、小麦アレルギーや小麦不耐性(小麦を食べると下痢をする)などが見られる場合は避けるようにしてください。
ケーキには生クリームが使われているものも多く、植物性の油脂や脂質の摂りすぎでお腹を壊してしまう犬もいますので注意するようにしてください。
・添加物が多すぎる商品は避ける
・小麦粉が苦手な場合は避ける
骨・ボーンタイプのおやつ
本来、肉食に近い雑食の犬にとって、骨は重要な栄養源でした。ですので、生の骨に関しては、ある程度消化する力があります。さらに実際に生の骨は、加工された蹄やガムほど固くないので、歯が折れたり、摩耗したりすることもほとんどありません。
しかし、十分に噛まずに飲み込んでしまったり、大量に食べてしまうと消化器症状を引き起こしますので注意が必要です。
また、骨のおやつには、漂白剤など化学薬品を使用しているものもありますので、おやつとして販売されている骨については、安全性を確認した上で購入することが大切です。
・化学薬品が使われているかをチェックして選ぶ
・丸のみしないようによく見て与える
・与えすぎないように注意する
馬蹄・牛蹄タイプのおやつ
蹄のおやつは、非常に固く、歯が割れてしまうなどの事故が多く見られますので、あまりお勧めできません。
また蹄には、体内の排泄物が蓄積していますので、やはり安全性の面からも避けたほうが無難と言えます。もともと蹄は食用の中で廃棄されるもので、それを有効活用するために、犬のおやつとして使われています。
また、犬自身も一生懸命蹄を噛みますので、咀嚼運動させるのに便利なものとして、勧めているペットショップやブリーダーさんもいます。
しかし、咀嚼させるためのおやつは蹄以外にも様々なものがありますので、蹄にこだわる必要はありません。どうしても蹄を与える場合には、歯を守るためにも数分程度の時間に止めるようにしましょう。
・咀嚼目的なら別の種類を与える
・与える場合は数分程度にとどめておく
人間用の食材をおやつとして与える際の注意点
犬のおやつは何もペットショップで販売されている専用のおやつである必要はなく、自宅で手作りすれば、安全で安心なおやつを与えることも可能です。
しかし、むやみに人間用のものを与えると、逆に犬にとって負担になることもあります。
人間用の食材をおやつとして与える際の注意点をまとめましたので食材や手作りで与える場合は参考にしてください。
1.余計な調味料は加えない
人と犬とでは、許容できる栄養素が異なります。
特に塩分は犬にはほとんど必要なく、人間用の食材を与えるときに、人間と同じ味付けをしてしまうと、ほとんどが塩分過剰になってしまいます。また、糖分も同じく、人間と同じように使用すると、過剰摂取になってしまいます。
基本的には犬用のおやつに調味料などによる味付けは不要です。食材をそのまま火を通すなどすれば、十分におやつとして美味しく食べてくれます。
2.加工食品は避ける
人間用の加工品もほとんどが味付けをされており、やはり犬にとっては塩分過多や糖分の過剰摂取になってしまいます。よくソーセージやハム、チーズなどを与える飼い主の方を見かけますが、控えるようにしましょう。
3.与えてはいけない食材に注意する
人間にとっては安全でも、犬にとっては中毒を起こす食材があります。
玉ねぎやニンニク、ニラなどは有名ですが、他にもチョコレートやぶどう、キシリトールなど、案外知られていない危険な食材もあります。人用の食材をおやつに使用する場合は、必ず犬にとって安全なおやつかどうかを確認するようにしてください。
犬用のおやつの注意点と選び方のまとめ
犬のおやつは、どんなに良質なものでも、その与え方を間違ってしまうと思わぬ事故などが起こります。また、おやつの中には健康上、あまりお勧めできないものもあります。
犬との生活にもはやおやつは欠かせないものではありますが、より元気で長く暮らしていくためにも、おやつの選び方や与え方にもぜひ注意をしていただければと思います。