ドッグフードを切り替えたら便の量が増えた!?考えられる理由と対策
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「ドッグフードを変えたらうんちの量が増えた!」
飼い主の方の大きな悩みの一つに、排泄の問題があります。
ウンチの質が変わると匂いも気になり、中には「さっきしたばかりなのに、またすぐウンチしてしまうんです」という悩みをお持ちの方も多いと思います。
ウンチの回数や量が多いのは、中には健康に問題がある可能性もあります。
ここでは、ウンチの量についてその良し悪しや原因、さらにそれらを踏まえた上でのフードの選び方について解説します。
ウンチの量が増えること良い場合と悪い場合がある
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ウンチとは、ほとんどがドッグフード(食事)の食べカス、体の老廃物、そして腸内細菌だと言われています。
そして、人間の場合では、腸内細菌の割合が極めて多く、「ウンチの量が増える=腸内細菌の量が増える」と考えられています。
一般的に腸内細菌の種類が豊富な方が健康的だと言われており、ウンチの腸内細菌が多くなるのは健康な証拠なので、ウンチが増えるのは良いことだと言えます。
犬の場合も同じように腸内細菌が増えることでウンチの量が増えている場合は、健康的だと言えるでしょう。
例えば、犬の腸のアレルギー疾患である『消化器アレルギー』という病気では、症状の一つに『ウンチが増えること』があります。
犬の消化器アレルギーは、遅延型アレルギー反応によって腸に徐々に炎症が起きてしまう病気です。即時型アレルギーによる腸炎は、すぐに下痢になってしまうことがほとんどなのですが、遅延型の場合は、少しずつ進行するため、強い症状が出ないこともあり、その初期症状の一つが『ウンチが増える』なのです。
つまり、犬のウンチの量が増えている原因が消化器アレルギーの場合は、決して良い状態とは言えないのです。
このように、犬のウンチの量が増えることは、良い場合と悪い場合があります。一時的なものならあまり問題にならないことがほとんどですが、継続的に見られるときは、一度動物病院に相談されることをお勧めします。
なぜドッグフードを変えたらウンチの量が増えるのか?
こんなケースが考えられます!
1.食物繊維が豊富なドッグフードに変えたとき
2.体質に合わないタンパク質のドッグフードを食べたとき
3.消化吸収率が低い低品質のドッグフードを食べたとき
それぞれについて解説します。
1.食物繊維が豊富なドッグフードに変えたとき
食物繊維は炭水化物の一種で腸内細菌のエサにもなり、また腸の運動を改善する作用があるためウンチが出やすくなります。
特に良質なオリゴ糖などの食物繊維は、いわゆる善玉菌を増やす作用があるため、ウンチの中の腸内細菌量も増え、その結果ウンチの量が増えます。
ちなみに良質な食物繊維によるウンチの量の増加は、つるんとしたウンチで臭いもきつくありません。逆に形がはっきりしないウンチや臭いがきついウンチの場合は、良くないウンチですので注意が必要です。
食物繊維は、ドッグフード自体にも添加されていますが、野菜やサプリメントからも摂取することが可能ですので、そう言ったものを日常的に加えている場合でも、ウンチの量が増えることがあります。
2.体質に合わないタンパク質のドッグフードを食べたとき
消化器アレルギーを持つ犬は体質に合わないタンパク質を含むドッグフードを食べることでウンチの量が増加します。
一般的な生活をしている場合、1日3回以上の排便が見られる場合は注意が必要です。また、1回のウンチの量も非常に多く、イメージとしては「与えたドッグフードの量よりもウンチの量が多い」という感じです。
また、タンパク質が腸で十分に消化されないと、悪玉の腸内細菌が増えやすくなり、悪玉菌が作る腸内ガスによって、オナラをするようになったり、ウンチの匂いがきつくなることもあります。
3.消化吸収率が低い低品質のドッグフードを食べたとき
これは経験的なものですが、価格が安かったり、原材料の品質管理が良くないドッグフードでは、ウンチが増える傾向にあります。
おそらく消化しづらい原材料が多く、未消化物がウンチに出ている可能性が考えられます。このようなドッグフードを食べている犬のウンチを顕微鏡で見てみると、食物残渣がはっきりと見えるため、食べカスが増えるタイプの増加だと考えられます。
便の量が抑えられるドッグフードの選び方
どんな理由であってもあまりにもウンチの量が多いと、お世話をする飼い主の方も大変です。犬の健康を損なわない程度に、ウンチの量を抑えてあげることは決して悪いことなく、増加の原因が良くないものなら、その原因を改善させることは逆に健康増進に繋がります。
ウンチの量が多い時に選びたいドッグフードの種類
1.高タンパクなドッグフード
2.アレルギー用のドッグフード
3.消化率の良いドッグフード(消化器用のドッグフード)
それぞれを具体的に紹介します。
1.高タンパクなドッグフード
食物繊維は健康維持には欠かせないものですが、多すぎるとウンチの量が増えてしまうため、適度な量に調整されたドッグフードがお勧めです。
ただし、食物繊維の適正量は、食物繊維の種類にもよりますし、また犬一頭一頭でも異なるので、一般的には炭水化物の一種である食物繊維を減らすと、必然的にカロリーを補う意味でもタンパク質の量が増えます。
そのため、高タンパクなドッグフードを選ぶと、だいたいの場合はウンチの量を減らすことができます。
しかし、ここで注意が必要なのは、あくまで良質なタンパク質、良質なドッグフードを選ぶことです。逆にあまり良くない品質の高タンパク食は、逆にウンチの量を増やしてしまいますので、くれぐれもご注意ください。
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2.アレルギー用のドッグフード
消化器アレルギーを持つ犬では、アレルギーの原因となるタンパク質を避けることで、ウンチの量が減るようになります。
まずは動物病院でアレルギーの検査を行い、原因アレルギーを特定することが重要です。アレルギー検査にも様々な種類があり、遅延型アレルギーを検査する『リンパ球反応検査』を実施するようにしてください。
アレルギー検査で遅延型アレルギーの原因がはっきりすればそれらのタンパク質を使用していないフードを選びましょう。
ただし、ペットショップで流通するドッグフードの中には、商品名や原材料には表記されていないタンパク質が混ざることもありますので、最初は動物病院の療法食をお勧めします。
ペットショップやホームセンターでドッグフードを選ぶ場合は、全ての原材料が表記されているものや、メーカーに他のタンパク源が混ざらないことを確認した上で購入しましょう。
3.消化率の良いドッグフード(消化器用のドッグフード)
一般的にドッグフードは消化率が高い方がウンチの量も減るので、消化率の高いドッグフードを選んであげたいところです。しかし、実際には消化率が明記されたドッグフードは多くはありません。
例えばこのようなドッグフードは明記されています。
ファインペッツ(消化吸収率 87%)
FINEPET’Sペットフードの消化吸収率は87%と超高率です。これは一般的に高級フードと呼ばれているフードと比較しても倍以上の消化吸収率です。 消化吸収率が高いからこそ、少ない量で十分な栄養が賄える極めて優れたフードですので、従来与えていたフードと同じ給餌量では肥満する可能性があります。
引用: FINEPET’S公式サイト
数あるドッグフードから消化率が良いドッグフード選ぶときには、お腹が弱い犬用のドッグフードや消化器疾患に対応したドッグフードを選びましょう。
ただし、実際にその犬の消化に適しているかどうかは、数日間食べさせて、実際にウンチの量が減ることを確認することが重要です。
ウンチの量を抑えることができるドッグフードは、逆に抑えすぎると便秘気味になることもあります。
一般的にはプレミアムクラスと言われるドッグフードに分類されるものがほとんどですので、まずは良質なドッグフードのラインナップをしっかりと確認し、そこからそれぞれの状況に合わせたフードを選ぶことも重要です。
まとめ
ウンチは健康のバロメーターと言われています。
特に犬の場合は人間と異なり、同じ食生活を続けることが多いので、よりウンチの変化が健康上のサインになることが多いです。
これを機にぜひあなたの大切なパートナーの日頃のウンチをチェックしてみてください。