愛犬のウンチのにおいが気になる!臭くなる原因と対策方法を紹介
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室内犬と一緒に生活していて悩みの種の一つがウンチの匂いです。
・室内犬のウンチの臭いはできるだけ抑えたい
・ドッグフードを替えたらウンチのニオイが気になるようになった
という悩みの種であるウンチのにおいが変わる原因と対策方法を獣医師さんに教えて頂きました。
犬のうんちの匂いが臭くなる原因とは?
犬丸先生
何らかの原因で腸内細菌が乱れて、乱れた腸内細菌から発生するガスや老廃物が原因となって便が臭くなります。
では、腸内細菌はどのような原因で乱れてしまうのでしょうか?
腸内細菌が乱れる理由の多くはドッグフードから影響を受けます。
中でも食物繊維やタンパク質、脂質などの栄養成分それぞれの質や量によって、腸内細菌は強く影響を受け、便の匂いの変化に繋がります。
また、ドッグフードの消化率によっても便の匂いは影響を受け、さらには特定の病気でも便臭は変化します。
便の匂いに影響を与える下記の点について解説します。
1.ドッグフードの栄養成分による便の匂いの変化
2.消化率が悪いドッグフードによる便の匂いの変化
3.病気による便の匂いの変化
1.ドッグフードの栄養成分による便の匂いの変化
一般的にドッグフードは胃の中で胃酸によりほとんどのタンパク質は分解され、十分に消化されたものが、十二指腸に入り、小腸そして大腸へ流れていきます。
しかし、品質の悪いタンパク質が含まれていると、胃の中で十分に分解されずに腸へ流れてしまいます。
未消化のタンパク質は悪玉の腸内細菌を増やす傾向があり、結果として便の匂いがきつくなってしまうのです。
また、食物繊維は腸内細菌のエサになるのですが、良質な食物繊維が十分に含まれているドッグフードでは、善玉の腸内細菌が多くなり、便の匂いを減らすことができます。
逆に食物繊維の質が悪かったり、食物繊維自体が少ない食事では、反対に悪玉菌が増殖しやすいため、便の匂いも強くなりがちです。
さらに脂質も通常は胆汁や膵臓の酵素によって分解・吸収されやすくなるのですが、酸化した脂質や分解されにくい脂質も消化に悪影響を与え便臭をきつくしてしまいます。
2.消化率が悪いドッグフードによる便の匂いの変化
ドッグフードは一般的に、ウェットフードよりもドライフードの方が消化率は悪くなってしまいます。
消化率は、犬が食べたものがどれくらい体内に吸収されて、どれくらいウンチとして体外に排泄されるかを調べたもので、消化率が高い方が便の中のタンパク質など残った栄養成分が少なく、腸内細菌への影響を少なくしていると考えられています。
逆に未消化のタンパク質は悪玉の腸内細菌を増やし、便の匂いを強くしますので、消化率が悪いドッグフードでは、便臭が悪化すると考えられます。
3.病気による便の臭いの変化
大腸炎やウイルスや細菌の感染症など、消化器の病気ではほとんどが便の状態を悪化させ、便の匂いを強くしてしまいます。
さらには、消化器アレルギーなど臨床症状の進行が緩やかな病気では、下痢などの症状は示さず便の量や匂いの変化だけが見られることもあります。
※こういった病気では下痢もせず食欲もあまり減らないためことから病気に気づきづらいため注意が必要です。
犬の便の匂いを抑えるための4つの工夫
犬丸先生
1.水分摂取量を増やす
2.整腸剤を利用する
3.オリゴ糖を摂取する
4.酵母サプリメントなどを摂取する
どの方法が合っているのかは一頭一頭で異なりますので、あくまで実際に匂いが減ったかどうかを確認しながら行うことが大切です。また、いくつかの方法を組み合わせることで、より良い効果が得られることもあります。
ただし、少しでも病気が疑われる場合は、なるべく早い段階で動物病院を受診することをお勧めします。
特にウンチのトラブルは、手遅れになると生涯にわたり、お薬を飲み続けることになります。早期発見で少しでも元気な状態を維持させてあげてください。
1.水分の摂取量を増やす
ドライフードは十分な水分と一緒に摂取して初めて「食事」として完成します。
しかし、与える手軽さや、ふやかすことによるデメリット(噛む力が弱くなる、歯垢がつきやすくなる)からか、ほとんどの方はお水を加えずにそのまま食べさせているのではないでしょうか?
愛犬が食事の前後でしっかりと水分をとってくれれば良いのですが、実際にお水はそこまで多くは飲んでくれないことも多いでしょう。また、極端に水分が多すぎても胃酸を薄めて消化力を弱めてしまう恐れもあります。
そのため、ドライフードがメインの場合は水分が不足がちになり消化を悪くする要因となってしまっています。
2.整腸剤を利用する
乳酸菌やビフィズス菌などの腸内細菌の中でも善玉菌を集めた整腸剤を使うことで、腸内環境を整えることが期待できます。
医薬品以外にもたくさんの整腸剤が市販されてますが、整腸剤も相性のようなものがありますので、2〜3種類試してみることをお勧めします。
ただし、腸内細菌は様々なものの影響を受けますので、整腸剤でも添加物が多いものは避けた方が良いかもしれません。
3.オリゴ糖を摂取する
オリゴ糖は腸内細菌のエサになります。特に善玉菌を増やす作用がありますので、整腸剤を同じようなメカニズムで腸内環境を整えることが期待できます。
オリゴ糖もや様々な種類が市販されていますので、いくつかの種類をチェックして、一番合ったものを選んであげると良いでしょう。
4.酵母サプリメントを摂取する
酵母サプリメントも、腸内細菌に働きかける作用を持っています。こちらも製品によって相性のようなものがありますので、できるだけいろんな種類を試してあげるようにしましょう。
※サプリメントを選ぶときの注意点
整腸剤やオリゴ糖、アガリクスなどはサプリメントとして販売されていますが、犬のサプリメントは法整備などまだまだ課題が多い状態です。そのため、サプリメントを選ぶときには、品質の良いものを選んであげる必要があります。
ドッグフードのようにラベルだけで十分な情報が得られるかというと、サプリメントは難しい面もあります。できるだけ専門知識を持った方に相談しながら選ぶことをお勧めします。
犬の便の匂いを抑えるドッグフードの選び方
犬丸先生
便の匂いを抑えるドッグフードは、
1.消化率の良いフード
2.整腸作用のあるものを添加されたフード
を選ぶようにしましょう。
1.消化率の良いフード
消化率が悪いフードは便の匂いを臭くするため、消化率の良いフードに切り替えるだけで、匂いが抑えられることもあります。
消化率の良いフードとは、具体的には高品質な原材料を使用しているフード、あまり熱をかけないで製造されたフード、アレルギーに配慮されたフード、胃腸の弱い犬用に設計されたフードなどが当てはまります。
もちろん、どのフードが一番良いかは、犬それぞれで異なりますので、実際に食べさせながら、より良いものを選んであげるようにしましょう。
また、ドライフードにこだわらなければ、一般的には高品質なウェットフードの方が、ドライフードよりも消化率は高いため、ウェットフードを利用するのも良いと思います。
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2.整腸作用のあるものを添加されたフード
整腸剤やオリゴ糖、アガリクス、酵母などを含有したドッグフードもたくさん市販されています。
ただし、こういったドッグフードでは、添加されたものの品質がわかりづらいものも多いため、実際に食べさせて便の状態を確認しながら利用するようにしましょう。
まとめ
犬の便の臭いは、腸内細菌を整えることで改善させることができます。
そのためには、消化の良いドッグフード、しっかりとした水分摂取、整腸剤やオリゴ糖などの整腸サプリメントを取りいれると良いでしょう。
便の状態を改善させることは、犬の健康にも繋がります。
ぜひ取り組んでみてください。